2013/02/21

太極拳と背骨の関係


太極拳をしているときの腰の状態は猿に近いって事ですね~

人間は、歩いたり動作をした時の足裏からの衝撃が脳に直接伝わらない
ように背骨はS字状になっている。虚領頂勁・尾閭中正・立身中正などなど
を満たし、背骨を伸ばした状態は、猿が木から木へと移動している姿とダ
ブったんですよ。太極拳歩法は薄氷の上を歩くように、なので背骨を伸ば
しても衝撃は少ないからOKだ~ 氣も流れる~ と思ったのですよ、
勝手に。 進化の先は… もとに戻るのかもね(^_−)−☆

と、勝手なコメントを、先日、松村さんのfacebookに、私がした関連で
松村さんから「人の背骨と太極拳」に関して私の意見を…とリクエストが
あり、大した意見はないけど… まったく個人的な意見だけど…(^_^;)
書いてみます~(^_-)-☆




太極拳の姿勢は他のスポーツとはあきらかに違う。

あまり詳しくはないけど中国武術の中の形意拳や八卦掌も
太極拳と同じように尾閭中正や立身中正の要求があるのでは?

しかし、多くの健康法やスポーツでは背骨(脊椎)のS字が
しっかり出来ている方が良いとされているのではないかな。
それは、それで理由があるとは思うけどね(*^^*)

人間は、直立二足歩行になり進化の過程で背骨はS字状になった。
S字状になったことでさらに進化したのかもしれないが、
直立になったことで、背骨(脊椎)には大きな負荷がかかること
になり、首・肩・背中・腰通などに悩まされることにもなる。

しかし、太極拳の基本姿勢は、そのS字を伸ばした状態だ。

氣功のたんとう功も同様だが、その基本姿勢は
重力による背骨への負担も極力少なくすることができる。

さらに、氣が流れやすい姿勢(背骨の状態)であり
氣の武術としてのチカラを十分に発揮出来るのだと思う。


どうなのだろう…

人間以外の動物は、医者などいない世界、自然と共に生き、
自己の自然治癒力を活用し、自らを癒し生命力を養う。

原人… 昔の人間… も、そうだったのではないか…

太極拳(氣功)は、
その本来の機能が使えるようになる為の方法ではないか!


こう、あらためて書いてみると
太極拳において背骨(頚椎・胸椎・腰椎・仙骨・尾骨)への
要求の重要性をあらためて感じるね~




太極拳の基本姿勢は、立身中正  S字状になっている背骨を伸ばす。
と言っても、もちろん背骨が真っ直ぐになるわけではない。

尾閭中正ー尾閭骨を収める。
後ろ向きから下向きに尾骨が身体の中心にくるようにする。
それに伴い腰のあたり… 腰椎から下が少し伸びる程度だろう。


http://www.gaopu.com/taiji2.0.html


虚領頂勁ー頭の上から吊り下げられているように。
操り人形のように。
それは上へ引き上げる事により背骨のひとつひとつの
間が広がり隙間が出来る感覚。
それは背骨が上体が伸びてゆく。
それに伴い首…頚椎のSも少しは伸びるだろう。

それは力が入った状態で吊るされても、そうはならない。
最低限、要らない力はすべて抜いた状態が基本。
やはり、『ふぁんそん』だ。


そして…


虚領頂勁や尾閭中正、立身中正となった姿勢は、
全てが中から作られるもので、自分の意思で、筋力で尾骨を
引き上げたり股関節を曲げたり背中を伸ばそうとしたりする
ことではないんだよね。

太極拳の姿勢や動作において、
いろんな説明や表現が、いろんな方向からされているけど、
それは、その状態に導くための道しるべなんだよね。

そこへ辿りついた時に初めて、
その説明が、「このことを言っていたんだ!」と、
実感できるのだと思うよ―